AIは100回やり直しさせても平気。数百万円レベルの外注費がゼロに

ChatGPTの大きなメリットは、100回やり直しをさせても、「勘弁してください」とは言わないところです。最初から完成度の高いものが出来上がってくることは期待できませんが、人間が手を加えながらプロセスの中でChatGPTを活用することで、大幅な時間短縮とコスト削減が可能になりました。これまでのようにロゴを外注していれば、コンセプトを伝えて最初の案が出てくるまでに2〜3週間かかったはずです。そこから修正を依頼すると、新しい案が出てくるまでに再び2週間ほどかかります。この繰り返しで実際にロゴができるまでに3、4カ月かかっていたでしょう。外注せずChatGPTを活用したことで、すぐ具体的なイメージがアウトプットされ、ブラッシュアップを重ねてより良いデザインに導くことができました。

ロゴをつくったときには、ブランドコンセプトを打ち込んで出力されたロゴのイメージ画像をたたき台にしました。イメージ画像に実際のフォントを当て込んでみるなど、社内で加工を繰り返しながら完成させました。最初は漠然と「こんなロゴが欲しい」と社内で考えていたイメージがChatGPTによって画像化されると、方向性を判断しやすくなります。「フォントは太くしたほうがいい」「カラフルにしたほうがキッズっぽい」など、スタッフからどんどん意見が出てくるようになりました。それを繰り返して正解を掘り当てていく。その結晶が最終的にロゴになったのです。

【図表】実践例 新ブランドのロゴデザインの完全内製化を実現