SNSの投稿に気持ちをかき乱されたら何を考えるべきか。精神科医の藤野智哉さんはSNS上の悪口や批判には最も注意しなければならないが、数日放置しておけばほとんどの炎上は収まる。ネット上では次から次に新しい話題が提供される。「誰でも15分は世界的な有名人になれる」という言葉があるが、逆を返せば世界が自分に注目してくれるのはその程度ということ。良くも悪くも他人はそんなにあなたに興味をもっていない」という――。

※本稿は、藤野智哉『「そのままの自分」を生きてみる 精神科医が教える心がラクになるコツ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。

スマートフォンでSNSの投稿を見る
写真=iStock.com/gorodenkoff
※写真はイメージです

ネットから距離をとったほうがいいタイミング

「他人とのかかわり」というときに、今の時代、気をつけたほうがいいのはSNSです。

「みんなSNSに反応しすぎ」と思ったりします。

「自分のポストにネガティブなコメントがついて凹んだ」
「勝手にグループLINEをつくられて通知が面倒」
「インスタのキラキラ女子にモヤモヤしてしまう」

こんなふうに、SNSで心がざわつくことって少なくないのではないでしょうか。

幸せそうな人と自分を比べてしまったり、ネガティブな言葉に心が傷ついたり、自分でも気づかないうちにじわじわとダメージを受けてしまったりします。

でもね、幸せをわざわざアピールするのは満たされてない人です。

他人の幸せを数えて妬むより、自分の幸せを数えましょう。

ネガティブな言葉がしんどくなったら、しばらく距離をとってもいい。「SNSを見るのは1日○分以内」と決めるなど、できるだけ減らしてみてください。

たかがSNSを、「たかがSNS」と感じられなくなったときは、ネットから距離をとったほうがいいタイミングです。

たかがSNSです。だって、スマホの電源を落としたらそこでおしまいですからね。それなのに、けっこうダメージを受けてしまう人も多かったりします。