毎食後に緑茶を飲んで脳をいつまでも若々しく

脳も当然のように、この活性酸素の脅威にさらされています。この悪者をやっつけて、細胞や組織、脳を守ってくれるのが、お茶に含まれる「茶カテキン」です。

お茶にも、日本茶、中国茶、紅茶などいろいろな種類がありますが、もともと同じツバキ科の常緑樹の葉や芽が原料です。もとの成分にそれほど差はないのですが、つくる過程の乾燥や発酵のやり方で、その成分や風味が変わってきます。

茶カテキンとは、お茶に含まれるタンニンの一種で、お茶の渋みのもとになるものです。渋みという言葉から思い起こすのは、やはりなんといっても、あの独特な渋みを持つ緑茶でしょう。

緑茶を注ぐ
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緑茶は蒸してから乾燥させるだけで、発酵の過程がありません。そのため、緑茶には発酵によるビタミンCの酸化もなく、タンニンも多く残っています。お茶のなかでも、緑茶がいちばん多くの茶カテキンを持っているのです。

実際、乾燥した緑茶には約12~15%の茶カテキンが含まれているといわれています。

脳をいつも元気で若々しく保つためには、毎食後、またひと息つくときなどにも、どんどん緑茶を飲むようにしてはいかがでしょうか。

息抜きにはチョコレートがおすすめ

脳は意外に大食漢で、その栄養源はグリコーゲン、つまり糖分です。

そのことを知っていれば、極度の集中と思考で脳を酷使する将棋の対局で、棋士がケーキやお饅頭といった甘いものをパクパク食べている理由も理解できるでしょう。

では、私たちが息抜きタイムに食べる、脳に効くおやつは何がいいのでしょうか。

甘いものにもいろいろありますが、そのなかでもおすすめはチョコレートです。

なぜかというと……。

チョコレートには、糖分のほかに脂肪も含まれています。脂肪というと、ダイエットの大敵と敬遠されがちですが、この脂肪が疲れた脳にはいい仕事をしてくれるのです。

脂肪は、消化吸収に時間がかかるように働きます。そのため、チョコレートの糖分による血糖値はゆっくりと上がり、長い時間保たれます。

血糖値のゆっくりした上昇は体にもいいことはいうまでもありませんし、長時間の血糖値の維持は、それだけ長い間、脳を活性化させてくれるということを意味します。

ほかにもチョコレートには、脳をリラックスさせる成分が含まれているので、一石二鳥のおやつだといえます。